コロナ禍に入る前の夏休み、私は、僻地医療に従事する両親に随行し、奄美諸島の離島を訪ねました。その夏は、連続して、大型台風が直撃し、二週間以上、船の往来がなく、島に食料、薬、ガソリン等生活物資が届かず、スーパーや店の棚はガラガラ、楽しみにしていた夏祭りも、花火も届かないため延期となる非常事態の中、島中の人が、明日の久々の入港予定の船を期待、心待ちにしていました。
島の人々の食生活もカツカツで大変な中、よそから来た私達家族のために、
「遠くから、わざわざ来てくれたのに台風続きで、食べ物がないものだから、有り合わせで作ったもので、本当にごめんね。」
と、一生懸命に作ってくださった、心のこもった、愛情いっぱい、あつあつのソーメンチャンプルーと、庭でとれた、甘い島バナナ、島の特産である黒砂糖を、分かち合っていただいて、ありがたく正座し、手を合わせてご馳走になり、美味しさと感謝と感動で胸が熱くなったことが、今でも強く心に残る、忘れられない「わたしの幸せごはん」です。
島の人たちと一緒にご飯をいただいた中で、「一生懸命勉強して、いつかお医者さんとして、この島に戻って来て助けてね。」
という言葉も深く心に響き、自分の将来の夢や学びの原動力になっています。
私のいる恵まれた環境では、物が豊富に溢れ、きれいな美味しい食事がいただけ、食育やマナーも学べる一方、食品ロス、廃棄、子どもの貧困などが国内でも問題化しています。
世界でもコロナ禍、干ばつ、紛争、自然災害による食料不足による飢餓のため栄養失調、病気、貧困にて水汲みや農園での労働のため学校にいけない同世代の子どもがいる現実がもどかしく、罪悪感を感じることもあります。
このエッセイを通じて、美味しい給食が困っている子どもに届けられることを祈りつつ、将来、飢餓のない世界になるように献身的に尽力したく、日々勉強に励み、努力します。
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ふなっしーさん
自身の体験と島民達との触れ合いを通して親の仕事や自分の将来の事までよく考えているなと思いましたなっしー
昨今の政情不安や災害などをしっかりと捉えて物や食事の有り難みを感じ取っているのがよく伝わりましたなっしー