世界には、すべての人に十分な食べ物があります。
しかしいま、世界では10人に1人、8億を超える人びとが飢餓に苦しんでいます。
この世界地図は、世界の飢餓状況を表したものです。国の人口の何パーセントが飢えているか、国別に色で示してあります。
濃い赤色の国では3人に1人以上が飢餓に苦しんでおり、飢餓状況が最も深刻です。一方、水色の国には、飢えている人はほとんどいません。飢餓人口が一番多いのはアジアですが、その割合が最も高いのはアフリカです。
この地図を見てあなたは何を感じますか?
国連WFPは、飢餓をなくすことを使命とする国連唯一の食料支援機関です。
国連WFPは120以上の国と地域で活動しています。
紛争や自然災害などの緊急事態で深刻な食料不足に直面した人びとに、命の糧となる食料を届けます。
栄養価の高い学校給食を提供し、将来を担う子どもを栄養不良から守るとともに、学校に通うきっかけを提供します。
子どもたちの命を守り健全な発育を助けるため、乳幼児や妊婦・授乳中の女性などに栄養改善のための食料を届けます。
道路や農地など、地域資産の整備作業に携わった人や、農業研修等の職業訓練に参加した人に対し、食料や現金を提供。地域の暮らしを向上させ、人々の経済的自立を促します。
国連WFPは国連随一の輸送集団。飛行機、船、トラックなどを駆使し、世界中どこへでも食料を届けます。緊急時には支援の世界における「輸送のリーダー」として、他団体の輸送もサポート。
国連WFPは物流網を構築し、移動制限で輸送が難しくなった地域で飛行機や船などを運行、マスクや手袋、防護服などの医療用品、更に医療従事者などを運んでいます。またパンデミック前から飢餓に直面する約9,000 万人への確実な食料支援を進めています。
世界では、慢性的に栄養が足りない子どもたちが5人に1人、学校に通えない子どもたちが5,900万人もいます。
出展:ユネスコ
そこで、国連WFPは途上国の学校で栄養たっぷりの給食を提供し、子どもたちの健全な発育を促すと共に、教育の機会を広げています。
2020年は、1,500万人の子どもたちに給食を届けました。
また国連WFPの学校給食支援は、SDGs(持続可能な開発目標)の17目標のうち6つの目標の達成を後押ししています。
目標1 [貧困]
あらゆる場所あらゆる形態の貧困を終わらせる
目標2 [飢餓]
飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養の改善を実現し、持続可能な農業を促進する
目標4 [教育]
すべての人に包摂的かつ公正な質の高い
教育を確保し、生涯学習の機会を促進する
目標5 [ジェンダー]
ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び
女児のエンパワーメントを行う
目標8 [経済成長と雇用]
包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する
目標10[ 不平等]
国内及び各国家間の不平等を是正する
SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)は、「誰一人取り残さない(leave no one behind)」持続可能でよりよい社会の実現を目指す世界共通の目標です。2030年を達成年限とし、17のゴールと169のターゲットから構成されています。17のゴールを、統合的に解決しながら持続可能なよりよい未来を築くことを目標としています。
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給食には、ビタミン、ミネラル等の栄養素が加えられ、栄養たっぷりの給食により子どもたちの栄養状態が改善します。
貧しい家庭では子どもが働かなければならないことがありますが、学校で給食が出ると親も子どもを通学させるようになります。子ども達も空腹が満たされ集中して勉強することができます。
世界には、男の子に比べて女の子の教育の機会が少ない国があります。しかし、学校給食があることで女の子の就学率が12%以上増加したという例もあり、女の子が教育を受けられる機会が増えます。
子どもたちは教育を受けることで未来への夢や希望を持てるようになり、教育の普及は社会や国の発展に寄与します。
5,000円で、子ども1人に栄養たっぷりの学校給食を1年間届けることができます。